モモ肉


どんなお肉?
牛肉の中でも、モモ肉はポピュラーなお肉といえるかもしれません。しかし、一言で「モモ肉」と言っても、実は牛1頭あたり40~50㎏もあり、大きく4つの部位に分けられます。つまり、同じモモ肉でもサシが入っていたりいなかったり、柔らかかったり少し硬かったりと、さまざまな特徴を持つ部位なのです。
モモ肉の4つの部位とおすすめの料理
- ランイチ…サーロインに続くモモ肉で柔らかな部位。「ランプ」と「イチボ」に分かれ、いずれもステーキに用いられることが多い部位です。
- 内モモ…肉のキメがやや粗く、脂肪の少ない赤身の多い部位。ローストビーフやたたきなどかたまりで調理する料理や、しゃぶしゃぶ、すき焼にも使える万能部位です。
- 外モモ…モモの中で最も運動の多い筋肉で構成された硬い肉です。薄切りや煮込みなどにすれば硬さを解消することができます。
- しんたま…内モモの下にある球状のかたまりにあります。サシが入り柔らかい「トモサンカク」は、焼肉がおすすめです。他に「シンシン」、「カメノコ」、「マルカワ」に分かれます。
モモ肉の栄養価は?
モモ肉は脂肪が少なく、周囲の脂身を取り除けばヒレ肉やレバーより低カロリーになります。タンパク質の量が多く、ビタミンB群や鉄分、亜鉛なども豊富に含まれます。さらに、鉄分が野菜などに含まれるものより吸収の良いヘム鉄なのもうれしい点です。生活習慣病が気になる方や、貧血気味の方にもおすすめです。
クレソンを合わせて、健康美容効果倍増
牛肉のステーキにはよく、クレソンが添えられています。実はこれ、とてもおすすめなんです。クレソンのビタミンCは、牛モモ肉に含まれる鉄分の吸収を高める作用があります。これによってさらに、貧血予防の働きや、冷え性の改善が期待できます。
【2020年10月10日号】