一頭買いや加工品で福島牛の拡販を
生産者の皆さんの思いを消費者に伝えるためにも、これからもさまざまな挑戦をしていきたい
いわき市で肉の小売と卸を手掛けるヤマスギ食品。2代目の三本杉昌弥さんは、東日本大震災後に牛の一頭買いを始めました。風評被害に苦しむ生産者のため、そして、福島牛をより広く流通させたいとの思いからだったそうです。また、福島牛のおいしさを知ってもらいたいと、手作りのローストビーフやコーンビーフも製造、販売。2022年、ドイツの国際食肉見本市で金賞を受賞しました。「生産者の皆さんの思いを消費者に伝えるためにも、これからもさまざまな挑戦をしていきたい」と三本杉さん。
同社では、2022年のローストビーフ、コーンビーフの他に、ソーセージやベーコンもドイツの国際食肉見本市で金賞を受賞している。
肉の目利きはメーカー時代に鍛えたという三本杉さんと、若手ながら肉の目利きを任せられている馬上昭吾さん(右)。
1976年生まれ。大学卒業後メーカー勤務を経てヤマスギ食品に入社。サッカーやゴルフなどスポーツが好きで、同社はプロサッカークラブ「いわきFC」のパートナーでもある。
【2023年3月10日号】
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