福島牛Magazine「わ」 畜産農家訪問 育む人

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中川 源さん

夫婦二人三脚で牛の健康を見守り続けます。

より良い牛を育て、出荷するため、できるだけのことを。

会津盆地の北西部、田園地帯の一角にある中川源さんの牛舎。現在、2棟の牛舎で24頭の牛を飼育しています。先代が昭和56年に始めた畜産を中川さんが継いだのは14、5年前のこと。当初は仔牛の購入の判断に迷うなど戸惑いも多かったそうですが、現在は血統や状態の良い牛を選び、奥さんの京子さんと2人、出荷までの日々を心を込めて世話をしているといいます。
気をつけているのはやはり牛のケガや病気で、中でもビタミン不足はとても危険です。しかし、一方でビタミン過多でも肉質に悪い影響が出るそうで、その辺りの見極めが大切だそうです。牛は1頭ごとに性格も違えば、体質も異なります。朝晩の給餌のほかに、たびたび見回り、具合の悪そうな牛や立てなくなっている牛はいないか目を配ります。
また、中川さんは、牛の衛生面のためにも、またご近所への配慮からも、牛舎を常に清潔に保つことも心掛けているそうです。「より良い牛を育て、出荷するため、できるだけのことはしたい」。夫妻は温かい目で牛を見守り続けます。

地下水を使い牛の健康に注意しています。

牛にとっても人もとっても清潔がイチバン!

中川 源さん

1952年12月9日、塩川町(現喜多方市)生まれ
父親が始めた畜産業を平成16年頃より受け継ぐ。肉質とともに生産性も高め、地元牛の魅力を高める努力を続ける。
JA会津よつばいいで地区肉牛部会所属。

【2020年10月10日号】

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